2011年 06月 13日
佐渡裕withベルリンフィル
佐渡さんベルリンフィル初公演!
そして題名のない音楽会とあわせて見ました。
曲目は
武満徹:『フロム・ミー・フローズ・ホワット・ユー・コール・タイム』
ショスタコーヴィチ:交響曲第5番『革命』
時間の都合上、まだ武満さんの曲しか聴いていないのですが
1曲聴いただけで聴いている方もエネルギーを使い果たした状態。
ショスタコに行くには少し体力を蓄えてからでないと(^^;)
現代曲はすごく好き!というものにこれまでめぐり会っていないのですが
武満さんの音楽にはなぜでしょう、もっともっと聴いていたい、
と思わせるような魅力がありますね。
この曲はもともと小澤征爾さんと小澤さん率いるボストン交響楽団、
そしてカナダの打楽器アンサンブルの為に書かれた曲、ということで
曲が始まると間もなくホールの四方八方から5人の打楽器奏者が
ちっちゃなシンバル状の楽器(名前がわかりません;)を
鳴らしながらステージに登場してきます。
打楽器奏者の衣装は5色全て違っていて、これは作曲者の指示によるもの。
この曲は「5」という数字がキーワードだと佐渡さんは教えてくれています。
水、火、大地、空気、など自然界を表すものですね。
フルートのソロで始まるのですが
何度も出てくるフレーズ、「ド~シ~ソ~ラファ~」も
この曲のもう一つのポイントだと佐渡さんは語っています。
このフレーズをいろんな楽器が奏でることで
頭の中に自然界が次々にインプットされていくような
怖いような嬉しいような、厳かな気持ちになっていくのがわかります。
そして人間は本当にちっぽけなもの、だと。
自然界から見たらちりにも満たないほどの小さなものに過ぎないんだと。
そう思わせてくれるような力強さを感じる曲です。
この曲で聴衆の心を一気にとらえてしまったのではないでしょうか。
日本人の曲を日本人指揮者が指揮することによって
間違いなくこの曲の素晴らしさはこの世界一のホールに
永遠に刻まれた、と思いとても感動しました。
さあ、次はショスタコをゆっくり聴きたいと思います^^
by sasha_2006
| 2011-06-13 09:21
| フルート・クラシック