2011年 09月 20日
N響アワー
先週の日曜日は久しぶりにN響アワーを見ました。
尾高 尚忠さんの特集です。
演奏された曲は
「フルート協奏曲」
「交響曲第1番」です。
フルート協奏曲では私の大好きなN響のフルート首席奏者
神田寛明先生の美しい音色をバンバン聴く事ができました!
相変わらず涼しいお顔で、どんなに超絶技巧の場面でも
すいすい吹いてらっしゃいますねえ~~~(^^;)
でもクセがなくて、真っ直ぐで。
爽やかなんですよね。聴いていて嫌味がない。
特にいいなあ、と思ったのは第2楽章でした。
第1楽章と全く曲調が変わりました・・・引き込まれていく感じでした。
交響曲第1番は尾高さんの次男、尾高 忠明さんが指揮を振られました。
交響曲って、途中でお休みっぽいところが大体あるものですが(私だけ・・・^^;)
尾高さんの曲は違いました・・・
激しく始まる第1楽章。反して穏やかな印象の第2楽章。
やはり同じ日本人の曲だからでしょうか・・・・・
もっと聴きたい、もっと聴きたい、僅かの音も逃すまい、と聴き入るうちに
気づいたら終わってしまっていました。。。
何と言うすごい曲なのでしょう。
そしてこの第2楽章は近年、尾高忠明さんとお兄さんによって発見されたとの事。
そしてその生楽譜をスタジオにも持参され、この事にも大変興奮しました。
まるで機械が書いたようなきちっとした文字。
崩した文字もそれはそれで芸術ですが、私には逆にこちらのきちんと羅列した
文字の方が芸術家っぽく見えましたね。
しんみりしちゃったんですけど、その第2楽章の最後には
attacca
と記されていたんですよね・・・この後にはまだ続きがある、という・・・
その願いも叶わぬまま、39歳の若さで急逝。
もしもその後もご健在ならば
どれだけ多くの作品をこの世に送り出されたであろう事を思うと
本当に残念でなりませんが、
その意志はこれからも多くの音楽関係者によって
引き継がれていくものと信じております。
by sasha_2006
| 2011-09-20 22:02
| フルート・クラシック