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N響アワー


先週の日曜日は久しぶりにN響アワーを見ました。

尾高 尚忠さんの特集です。

演奏された曲は

「フルート協奏曲」

「交響曲第1番」です。


フルート協奏曲では私の大好きなN響のフルート首席奏者

神田寛明先生の美しい音色をバンバン聴く事ができました!

相変わらず涼しいお顔で、どんなに超絶技巧の場面でも

すいすい吹いてらっしゃいますねえ~~~(^^;)

でもクセがなくて、真っ直ぐで。

爽やかなんですよね。聴いていて嫌味がない。

特にいいなあ、と思ったのは第2楽章でした。

第1楽章と全く曲調が変わりました・・・引き込まれていく感じでした。


交響曲第1番は尾高さんの次男、尾高 忠明さんが指揮を振られました。

交響曲って、途中でお休みっぽいところが大体あるものですが(私だけ・・・^^;)

尾高さんの曲は違いました・・・

激しく始まる第1楽章。反して穏やかな印象の第2楽章。

やはり同じ日本人の曲だからでしょうか・・・・・

もっと聴きたい、もっと聴きたい、僅かの音も逃すまい、と聴き入るうちに

気づいたら終わってしまっていました。。。

何と言うすごい曲なのでしょう。


そしてこの第2楽章は近年、尾高忠明さんとお兄さんによって発見されたとの事。

そしてその生楽譜をスタジオにも持参され、この事にも大変興奮しました。

まるで機械が書いたようなきちっとした文字。

崩した文字もそれはそれで芸術ですが、私には逆にこちらのきちんと羅列した

文字の方が芸術家っぽく見えましたね。

しんみりしちゃったんですけど、その第2楽章の最後には


attacca


と記されていたんですよね・・・この後にはまだ続きがある、という・・・

その願いも叶わぬまま、39歳の若さで急逝。

もしもその後もご健在ならば

どれだけ多くの作品をこの世に送り出されたであろう事を思うと

本当に残念でなりませんが、

その意志はこれからも多くの音楽関係者によって

引き継がれていくものと信じております。
by sasha_2006 | 2011-09-20 22:02 | フルート・クラシック