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これがオリンピックの恐ろしさ

すっかり忘れていました、オリンピックには魔物が棲んでいるという事を。
それを忘れさせてくれるほど、今回のオリンピック、特に男子ショートは
誰に言わせても「誰がメダルをとるかわからない」混戦状態で
競技として見る側にとっては本当に楽しみな試合だったからです。


一番驚いたのはブライアン・ジュベール。
まず彼がリンクの中央に向かっていく時の様子です。
何度も首を横に振ったり、独り言のようなものをつぶやいたりと、
あまりにも普段と様子が違っていたために「何かトラブル!?」
と思ったほど。
ジャンプは3アクセルが綺麗に決まっただけで、あとの2つは失敗。
本当に、こんなジュベールは見たことがありません。
本田さん曰く「練習で4回転の調子が悪かった」との事。
プルシェンコ、ランビエールら4回転ジャンパーの一時引退、
大ちゃんも怪我をしていない間、まさに孤軍奮闘といった感じで
男子フィギュア界を引っ張ってきたブライアン。
メダルを期待されたトリノから4年間。
この4年間は決して短くはなかったはず。
彼のプライドにかけても、明日のフリーはブライアンらしい
男前の演技を見れることを期待しています。


一番ショックなのはジェレミー・・・・・・(号泣)
確かにライサチェックの神演技の後は大変だったかもしれませんが
彼の全米での強い姿にはそのような心配はもうする必要もありませんでした。
最初のコンビネーションは綺麗に決まったのですが、
アクセルが1回転半になった時点でパニックになってしまったのか・・・
私の中では金メダル候補に一番近かったのがジェレミーです。
明日は何としても巻き返しに期待します!
佐藤コーチもリレハンメルオリンピックではSPを失敗し
フリーでは驚くほどの集中力で5位まで巻き返しました。
ジェレミーならやってくれると信じています。


トマシュ・・・ここ2シーズンくらい彼の笑顔をあまり見れていないような。
今シーズン、フランス大会はまあまあのできだったと思うのですが
国内では後輩に抜かれ、オリンピック代表もやっと出てきた状態でした。
ファンは皆、2007年の東京での世界選手権の時のような
生き生きとしたトマシュを待っています。


パトリック・チャン。彼も金メダル候補にあげていました。
技術の失敗があってもPCSが高いのは、今までの貯金もあるでしょう。
ただこのまま彼がオリンピックを終わるとは思えない。
最終グループに入らなかったことが、もしかすると功を奏するかもしれません。



いよいよ決戦は明日!ですね!
選手の皆さんが、笑顔で試合を終えることが出来ますように!
by sasha_2006 | 2010-02-18 21:47 | フィギュアスケート