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NHK杯に向けて・・・浅田真央のトリプルアクセル

昨夜、報道ステーションをつけたら松岡修造さんが出ていました。
NHK杯以外はグランプリシリーズを放映するテレ朝だから
最終戦であるNHK杯に関しても、触れないわけにはいかないのでしょうね。
ちょうど真央ちゃんにインタビューしてるとこでした。

どうやら話題は、フリーで一番最初に飛んでくる
トリプルアクセルについての事らしい・・・

松岡『どうして、普通に飛んでも高得点がもらえるものなのに、
    なんでわざわざ難しいステップをいれるの』

真央『でももう、失敗はしないんです』

修造さんの質問は、フィギュアを見てる方なら同じ事を思われるでしょう。
基礎点の高いトリプルアクセルを決めるだけでも高得点が期待できる、
勿論そこにステップをつけれれば加点要素は多くなる・・・・・・

私はここに、浅田真央の本当の姿を見たような気がします。



マラソンの高橋尚子選手は、私が一番好きなスポーツ選手なのですが、
彼女があの独特のフォームを生かして、強くなったのは有名な話ですよね。
小出監督の「直さなくていいよ」発言によって、それは不動のものになったという・・・。
アスリートにとって、リスクをおかしてでも挑戦し続けることは
とても大切な事ではないかと思います。
真央ちゃんのコーチ、ラファエルコーチも真央ちゃんの意思を
尊重してあげてるみたいですね。
昨日も「素晴らしい」を連発していました。
「失敗はしないんですよ」と言ったわりには、練習中でも
ダブルになってたみたいなんですけどね(((^^;)

でもその様子を見た古館さんが言ってたんですが、
「彼女のように才能のある人は、点数とか順位にこだわらず
もっと長い目で見てあげたほうがいいんじゃないか・・・」って。

私も心から共感しましたね。本当にそのとおりだと思います。
今、どうこうじゃないんですよね、まだまだ真央ちゃんのスケート人生は始まったばかり。
まだ今はその通過点に過ぎないのに、ちょっとマスコミ初め世間は騒ぎすぎですよね(^^)

修造さん曰く「アスリートは壁にぶつかるものなんです、
今、彼女はそれを乗り越えようとしてる」
これにも全く共感しました。
そして、今壁にぶつかることができたことがかえって彼女のためになるんじゃないか・・と。

フィギュアスケートは、外のスポーツと違って、表現力を伴う独特のスポーツです。
表現力って、天性のものは勿論ありますが、人に感動してもらうためには
ただスケートを滑るだけでは得られないものだと私は思います。

村主さんだって、世界選手権20位の選手でした、
荒川さんだって、ソルトレイク落選時点で次のオリンピックはなかったのです。
安藤さんも、トリノが終わったらスケートをやめる事も考えてました・・・

でもそこを乗り越えたからこそ、今の彼女達がいるんですよね。
フィギュアスケートって、4分強の世界なんだけど、
本当に人生の縮図なんです。
言葉にしなくても、滑ってる彼ら彼女らの姿を見てるだけで
思いが伝わってくるから、見てるほうも自然と涙が出てくるのです・・・


真央ちゃんは技術は世界最高レベルのものを持ってるけど、
見ていても何かが足りない・・と感じていました。
それを今、彼女は求めてるんじゃないかと。
それがステップからのトリプルアクセルへの
挑戦なんじゃないか・・・・・・って。

NHK杯が本当に楽しみです。
今、真央ちゃんに求めるのは結果ではなく過程である事を
この場で強調したいと思います(^^)
by sasha_2006 | 2006-11-28 08:33 | フィギュアスケート